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介護問題 家族間とどう折り合いをつけるか

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介護問題はそれぞれの家族の状況によりいろんなケースがありますよね。

介護方針で家族と価値観が合わず悩む人も多いのではないかと思います。

わたしの家族間での介護問題は、主体的に介護をする家族の意向に沿うことで折り合いをつけています。

介護問題の解決方法はやはり家族が話合いをし、介護される親に最善を尽くす方法をしてあげることが一番理想的ですね。

わたしの母の介護問題で起こったことを例に挙げ、家族間との関係の内容を記事にしています。

介護問題 家族と認知症の治療方針の意見の食い違い西洋医学問題

4錠並んだ錠剤薬の写真
4錠並んだ錠剤薬の写真

 

母の介護は、母と同居するわたしの家族が見てくれています。

家族は母が硬膜化血腫で手術をし認知症状が出始めた頃から、介護するようになり数年の月日が経過しています。

認知症には症状が表れる前兆が必ずある

母が元気な頃は、食事の支度は母がしていました。

段々と母は食事に支度ができなくなり、同居する家族がするようになります。

買い物も、お金の管理も、生活全般に渡る管理など、介護に渡る全般を家族がやることになりました。

母に何か変化があったり、体に異常があったときなど、家族はわたしを頼り、助言をしてきました。

母の認知症のことで弟妹3人で話し合い、病院で診てもらうのがいいのではないかという話になりました。

「病院での薬による治療法で認知症を遅らせることができる」とは聞いていました。

しかし当初、薬を服用することで認知症状が悪化するという認識はなく、母を安易に物忘れ外来へ連れて行ってしまいました。

西洋医学は、救急的に医療を必要とする場合や外科的処置を要する場合に必要な医療です。

反面、慢性的な病気を診てもらう場合、適切であるかどうか、むしろ医療による医原病があることも否めません。

症状によっては薬で一次的に良くなることはあっても対症療法に過ぎません

認知症の場合、薬で本当に症状を遅らせることはできるのかというと、むしろ悪化させます。

現にアリセプトの添付文書には「本剤がアルツハイマー型認知症及びレビー小体型認知症の病態そのものの進行を抑制するという成績は得られていない」と記載されています。

副作用は数多くあります。

失神 心筋梗塞 心不全 消化性潰瘍 消化 脳管出血 肝炎 肝機能障害 脳性発作 脳出血 呼吸困難 急性膵炎 急性腎障害 血小板減少 発疹 食欲不振 嘔吐 吐き気 下痢 便秘 便失禁 嚥下障害 興奮 不眠 幻覚 妄想 せん妄 錯乱 徘徊 めまい他

アリセプトの服用における副作用記載された添付文書

アリセプト添付文書
アリセプト添付文書

ここに記した副作用は一部であり、添付文書には他にも多数記載されています。

逆に認知症の薬をやめると、これらの副作用がなくなります。

薬を飲むのをやめさせたいことを家族に話しました。

家族の意見は、薬を止めさせることで、介護の負担がもっとかかる不安を持っていると感じました。

通院を辞め薬を辞めることの方が恐怖に感じていたのかも知れません。

病気を治してくれるのは、病院しかないと思い込む西洋医学への依存心は、そう簡単にぬぐえないのだと感じます。

そのことにより家族間で対立が生じ、わたしの考える認知症の治療方針は、聴き入れてくれなくなりました。

「認知症を改善するためのリハビリにも協力をしない」と言われわたしとしては最悪の状態になりました。

認知症の改善を宗教と捉えられてしまう理由

介護問題 家族との信頼関係がなければ円満に解決できない



世間一般ではいまだに西洋医学は、絶対的存在を示しているのですから、薬を辞めるなんてあり得ないと思うのは仕方ありません。

ちょっと前までわたしもあらゆることに対して依存してました。

家族に薬を辞めさせるのに理解を得られなかったのは、3つ理由があります。

①薬がなぜ悪いのかをきちんとした説明が出来ずうまく伝えられなかった。

②家族をコントロールしようという強引さと、もともと持っている性格を押し付けてしまった。

③信頼関係をこれまで築く努力も意識もしていなかったので、そもそも話を聴いてもらえない関係である

意見が対立する家族との間に、別の家族に仲介に入ってもらい、何とか薬を辞めさせることに合意してもらいました。

わたしは病院へ電話し担当の先生に話しました。

「薬の副作用で便秘や失禁があるから薬をやめさせたい」認知症を別な方法で治療することを考えているので通院を辞めると話しました。

一度病院に来てと言われましたが、行ったところで引き留められ兼ねないと思いお断りしました。

担当の先生からは、「薬を辞めるともっと悪くなりますよ」とこちらが何も知らないとでも思っているのか脅してきます。

患者が減れば保険収入も減りますし、定期的に入る薬価収入は大きいのでしょう。

必死さがこちらに伝わってきます。

実際に、介護する家族の十分な理解を得られないまま、担当の先生に電話で話し薬を止めさせたことは、母と同居する家族の心情に火をつけることになりました。

薬を止めることで家族間は不穏な関係となります。

認知症リハビリ専門士として勉強し、母をなんとか改善させたいという想いを話しても「認知症が改善できるわけない」と言われリハビリは中断されます。

認知症は改善できる~認知症リハビリテーション専門士としてできること~

挙句の果てにはもう来なくていいと言われます。

介護問題は家族同士が必ずしも介護方針・治療方針が一致するとも限りません。

認知症の母の意思を知ることができないもどかしさもあります。

家族同士でわたしの意見を聴き入れてもらえないのは、今まで家族と信頼関係を築いて来なかったからです。

自分が今まで取ってきた行いや言動に原因があります。

わたしは今まで家族との信頼関係を築こうとする意識を持っていませんでしたので、いざという時にはこういう結果を招きます。

介護問題のことより以前に、家族間の溝を埋められない限り、円満には解決できないと思っています。

介護問題 主体的に介護をする側の意向に沿うのが丸く収まる

電話をすることも、緊急以外するなと言われ、こちらから状況を聴くことを控え連絡を取ることができなくなりました。

偶然向こうから電話があり話す機会がありました。

家族の介護もやはり限界を感じていたようで、週に2回のデイサービスを隔週に1回増やし、ショートステイなどを利用するようにしたようです。

今後は2ヵ月に一回実家へ行きリハビリをさせてもらうことで、今は許されています。

せめて、月に一度リハビリをしに家へ帰りたいのですが、聴き入れてもらえない状況です。

家で出来ることをアドバイスしても聴いてくれません。

2ヵ月に一度のペースでどれくらい改善させることができるのか未知ですが、わずかな望みを信じるしかありません。

家族間における介護問題は、それぞれの家庭環境でさまざまな問題があります。

実際に母の面倒を見る家族に百歩譲り、リハビリは2ヵ月に1回出来るだけいいじゃないかと自分にいいきかせています。

最後までこの記事をご覧いただきありがとうございます。

またお会いしましょう。

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