生活習慣

咀嚼と認知機能の関係~しっかり噛めば認知機能は活性化する~

生活習慣

食べ物をよく噛まないと、アルツハイマー認知症の原因と言われているアミロイドβが沈着したり、嚥下機能が低下したり、消化不良を起こしたり、さまざまな影響をからだに及ぼします。

しっかりよく噛むことは、高齢者の健康維持と認知症の予防と認知機能を活性化させる効果があります。

しっかり咀嚼することで認知機能が活性化される

ニンジンを噛む女性の口元の写真
ニンジンを噛む女性の口元の写真

食事をする時の咀嚼について一緒に考えてみたいと思います。

しっかりよく噛んで食べるとどのようなメリットがあるでしょうか。

しっかり噛むことで、胃腸の消化吸収を良くします。

感覚・運動・記憶・嗜好・意欲、の機能がある脳部位を活性化させます。

歯と歯槽骨の間にある歯根膜により知覚神経を通じて脳へ伝わり、噛むことで脳を活性化させる働きがあります。

咀嚼とは、食べ物をかみくだいて味わうことです。

咀嚼をする際には、咬筋・側頭筋・内側翼突筋・外側翼突筋からなる咀嚼筋が働いています。

しっかり噛むことで、脳から運動神経へ伝わり、咀嚼筋が働き、脳がより活性化され、認知症の予防・改善効果があるというわけです。

高齢者の歯の残存数と認知症の関連性について、70歳以上の高齢者を対象に行った東北大学大学院の研究グループが調査した研究データがあります。

脳が健康な人の歯は平均14.9本、一方認知症の疑いがあると診断された人の歯の平均は9.4本、という研究データがあります。

残存歯が少ないと、記憶をつかさどる海馬、思考、計画、状況判断、やる気、感情のコントロール、抑制機能、空気をよむ、注意力、集中力などの、高次機能領域である前頭葉の容量が少なくなっています。

【しっかり噛むことで活性化する脳部位】

・感覚情報の経路→視床・一次体性感覚野
・運動を筋肉へ指令→一次運動野・補足運動野
・運動の学習・記憶→小脳
・情動や身体感覚の認識→島皮質
・思考・計画・判断・情報想起→前頭前野
・即時記憶→海馬
・視覚性の記憶→右海馬傍回
・言語性記憶→左海馬傍回

歯周病菌が認知機能を低下させる原因

歯ブラシ・コップ・歯磨き粉の写真
歯ブラシ・コップ・歯磨き粉の写真

もともと人間の歯は全部で上下合わせて32本あります。

32本あるべき歯がどんどん本数が減っていくと噛む力が減少していきます。

歯の本数が少なくなり、よく噛まないで食べていると、だんだん脳の働きに影響が出てきます。

健康な人が食事する時の噛む回数は、目安として30回と言われす。

ある程度歯の本数が残されていれば、噛む力は入れ歯に比べると強いので、硬い食べ物も噛めます。

脳内には血液に含まれる悪い物質を脳へ入れないための脳血液関門というバリアがあります。

歯周病菌は血液を介して容易に血液脳関門を通過してしまう恐ろしい菌です。

歯周病菌は認知機能を低下させ認知症になる原因の一つです。

常に口腔ケアを行いしっかり噛める歯を維持し、歯を良い状態で残すことが重要になります。

認知症を引き起こす原因と前兆

咀嚼の回数が多いほど脳へ送られる血液量が増える

脳全体のイラスト
脳全体のイラスト

歯と歯槽骨との間に歯根膜という薄い膜があります。

食べ物を噛むと歯は、歯根膜がおよそ30μ(0.03㎜)沈み、歯根膜の下にある血管が圧縮され血液を脳へ送り込まれます。

1回噛むごとに3.5mlの血液が脳へ送らるという仕組みです。

血液が脳へ送られることで脳は刺激を受けます。

噛めば噛むほど脳は活性化されるというシステムです。

逆説すると歯の本数が少なければ、歯が歯根膜にかかる圧力は減るので、脳へ送られる1回ごとの血液の量は減り、脳への刺激も減少し脳が機能低下していくことが考えられます。

この歯と歯根膜のお互いが協調し合い噛むことで、脳へ血液を送ることができるわけです。

普段そんなことは考えずおいしい物を食べているわたしたちの陰で、こんな働きをしてくれる歯と歯根膜に感謝ですね。

認知機能を低下させないために毎日意識して行う3つのこと

このようなことを学んだ上で毎日行う重要なこと。

①30回を目安にしっかりよく噛むこと

30回くらい噛むと口の中の食べ物はもう固形を通りこして液体に近くなります。

噛んだものが口の中にある時点で消化を良くしているといえます。

②口腔ケアを行い虫歯や歯周病を防ぐこと

食後の歯磨きやうがいなどして歯の汚れ口の中を常に清潔に保ちましょう。

歯磨き粉はフッ素の入っていない歯磨き粉を使ってくださいね。

フッ素が入っていない歯磨き粉はいろいろなメーカーから販売されています。

入れ歯の人は、入れ歯の手入れを毎食後行い清潔に保つこと。

入れ歯を付けたまま寝ると歯茎がやせ、入れ歯が合わなくなってしまいますから、寝る時は外しましょう。

③食べるものに気をつけましょう

虫歯にならないためにまずは甘い物は控えましょう。

砂糖が入った甘い物はダイヤモンドより硬い歯のエナメル質を溶かします。

特にコーラなどの甘い飲料水、スィーツ、お菓子類は歯をボロボロにします。

糖質の過剰摂取は認知機能を低下させる

歯の本数が少なかったり噛む力が弱いと、柔らかい物を好んで食べる傾向にあると思いますが、噛みごたえのある物ような肉や繊維質のある野菜など、小さく刻むなどの工夫が必要ですね。

麺類は食品の性質上、スルスルっとよく噛まずに飲み込みがちです。

麺類を食べる時ほどしっかり噛むことを意識していきたいですね。

日本はカップ麺の需要は劣らず多いですね。

お菓子・砂糖の依存症マイルドドラッカーは認知症予備軍

噛むことの重要性を意識し、食べ物を選ぶ際には気をつけてほしいと思います。

咀嚼とは生きるための基本しっかり噛めば認知機能は低下しない 

噛む回数は目安として30回ですが、固形物が液状になるまで噛むといいと思います。

その時点で、胃の中に入れば腸の中での消化吸収がよくなるでしょう。

しっかり噛むことで、血液が脳へ送られ脳への血流が良くなり、脳が活性化するという仕組みが分かりましたね。

現代の食事は柔らかいものを食べる習慣が多いことも問題です。

そもそも先住民の人たちは、柔らかいものなどありませんからね。

噛むという行為は生物の基本です。

野生動物を見れば分かることですね。

人間本来の原点に戻りましょう。

END

最後までこの記事をご覧いただき、ありがとうございます。

またお会いしましょう。

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